毎日毎日、猛暑が続き、外へ出ていくのにも勇気がいるような季節です。
この季節になると、
夏休みの宿題を思い出しませんか?
あなたは図工、あるいは美術の宿題は好きでしたか?
私はそれだけが楽しい宿題でした。
今日の空は嫌になる程青いです。
気分を変えて、この暑い夏を白い紙に描いていきませんか。
筆と紙と絵の具で、自分を癒してあげましょう。
空を描く
ウォッシュとリフトアウトで夏の空
皆さんが風景画を見て
「これは夏の絵だ!」
と思うのはなぜでしょう?
もちろん、タイトルに夏だということが含まれていれば
ああ、夏なんだな、と思うとしても
実際にその絵が夏らしくなかったら、季節を感じられませんよね。
夏の空、と言えばやはり大きくて圧倒されるような入道雲。
ということで、まずは空と雲の描き方です。
雲を描く前に、夏の青い空をウォッシュで塗っていきます。
夏空の色は、コバルトブルー、ターコイズブルー、そしてセルリアンブルーを
混色してみました。
傾斜した台の上でウォッシュしているので、
絵の具が下へ下がって、グラデーションができます。
乾いてきたら天地をひっくり返すと、下へ向かって空の色が薄くなるよう
ウォッシュができあがります。
雲の形をつかむ
ウォッシュで空の色を塗った後は、
雲の形にリフトアウトします。
ティッシュペーパーと丸筆を使ってみます。
まず、入道雲の形を見てみましょう。
入道雲の特徴の、もこもこで弾力のありそうな感じを、
まず筆で輪郭を取った後、丸めたティッシュで抜き取っていきます。
繰り返すことでもこもこの入道雲の広がる、夏空の出来上がりです。
ひまわりを描く
ひまわりを観察してみよう
真夏の花といえば「ひまわり」ですね。
入道雲の広がる夏空を背に、
大輪のひまわりを描いてみましょう。
まずは、ひまわりの構造をさらっと観察してみます。
小学校の時の観察日記を思い出してしまいますが、
植物を描くときは”なんとなく”ではそれらしさがなかなか出ないものです。
”ひまわりらしさ”を描くためには、
ひまわりを見る人たちがどこを見て「あれはひまわりだな」と認識しているのか
ポイントを抑えることが大切です。
中心部の周りの、どこから花びらが出ているのかといったことや、
花の裏側にあるガクはどんなふうに見えているのか、など、
絵を描くときには観察力がとても大切になります。
順番に描いていく
最初に、紙の上にはだいたいのひまわりの形、「アタリ」をつけておきます。
あまりはっきりと鉛筆で描いてしまうと、
薄い透明水彩の下に鉛筆描きした線が残ってしまうので、
どこからどこまでが「花びらの広がっている範囲」なのか、
「中心部の花の部分」「葉っぱの形」「茎の部分」なのか
描きながら確認できる程度に印をつける感じです。
対象になる花を見ながら(写真でもいいのです)
最初は薄い色で全体的にそっと塗ってみる
↓
輪郭を残すようにリフティングで花びらの一枚一枚を確定していく
↓
中心部分の外側のおしべを描いていく
↓
陰影をはっきりさせていく(影の部分はレモンイエローとイエローオーカーを混ぜた
ワントーンくらい色をのせていく)
↓
葉と茎を緑の陰影を意識しながら描いていく
このような感じで描いていくと、
ひまわりらしさが伝わる絵になると思います。
一度試してみてくださいね。
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